アイドル佐藤勝利

 

 

勝利くんのアイドル人生の中で、私が触れられずにいた部分がある。あの時からたくさんの時間が経ったので、今、ブログにして振り返ってみようと思う。

 

それは2016年の『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』の初日に明らかになった。

 

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初日のレポに、勝利くんが「父さん、死んじゃったんだよ…」と泣きながらの台詞があったが、その時の私は次の日にこんなことを知るとは思わなかった。誰もが、思わなかったと思う。

 

そして、次の日12月4日にこの記事と共に、この事実が知れ渡った。

私は、この事実をどう受け止めていいか分からず、ただただ困惑した。泣いた。これに対して、批判する意見も多かった。

 

 

とある雑誌が勝利くんのことをこのように語ってくれた。私は何かあると、このテキストを定期的に読み返している。

 

 

「彼はまだ20歳、しかもたった3ヶ月前の出来事である。自らの中で消化しきれていない部分も大きいであろう。しかし、この舞台では、そのつらさも丸ごと飲み込み、演じる役柄に昇華させなければならなかった。

自分の人生を丸々エンターテイメントに捧げる、アイドルという仕事の"業"。アイドルには俳優やアーティストとは違った"丸裸感"がある。特に20代、30代、40代といつまでも現役で居続ける男性アイドルは、ただお綺麗にニコニコしているだけではいられない。時にはみっともない部分や恥ずかしい部分、隠しておきたい部分もすべてをさらけだし、それこそ人生を"Bet=賭けて"人前に立ち続ける。受け取る側からしたらしてみれば贅沢な話だが、客観的に見ればそれは非常に残酷なことだ。しかし、アイドルのファンというものはある意味その残酷ささえも愛しているとも言えまいか。すべてを捧げてもらっていることへの、一種の陶酔。ならばその全てを真摯に受け止めるのがファンの流儀というものではないだろうか。」

 

 

 

これを読んだ時に、その出来事を簡単に"可哀想"と捉えるのは彼に対して失礼だと思った。彼の人生も含めて、彼はアイドルなのだ。

 

私はアイドルはデビューをした時点で、これからの人生をアイドルに捧げる決断をしている人だと思っている。仕事だけでなく、プライベートでも同じである。それは実に残酷なことでもあると思う。しかし、"アイドルをしている彼"ではなく、彼のことを私は好きなのだ。

 

私が知っているのは、もちろん"アイドルをしている彼"なのに、こんなことを言ってしまう時点で、私も全てを捧げてもらっていることに酔っているのだと思う。